TRIZ by Darrell Mann September 10, 2009
September 10, 2009
TRIZ by Darrell Mann
日本弁理士会の自主勉強会で、TRIZの勉強会をやっているが、そのグループで来日中のTRIZ第一人者 Darrell Mann 氏を招き、セミナーを開催してもらった。
10時から17時までの予定であったが、質問が1時間にも及び、終わったのは18時だった。TRIZは、特許の原理を分析して成立したといういきさつからか、弁理士にとっては、非常に有用に思える。
「TRIZ」のツールの1つである「究極の理想解(IFR)」、回避設計の規則、などを中心に講義を受けたが、特に、回避設計の規則
(1)何かを取り去る
(2)何かを置き換える
(3)接続を取り去る
(4)接続を変える
(5)何かを他の何かに接続する
(6)属性を変える
は、まさに、権利一体の原則の裏返しから導きだされるものである。
私は、特許明細書の書き方で、発明の水平、垂直展開の時に、これらと同様のことを教えている。なお、ここでいう「接続」とは、特許法でいうなら、構成要素の有機的結合関係である。
TRIZを批判する人もいるが、役に立つ部分も多いことを指摘しておく。